寄り道してしまう私。 パート5

私は、12月一杯で電機部品の会社を退職しました。
父には、上京すると云ったものの、状態は、白紙でした。
最初に決めたのは、週一の夜間の学校でした。勿論、宝石の指輪を作る学校です。
週一にしたのは、経済的な関係でした。

昼間に何でも良いからアルバイトをする。自分の貯金を計算しました。
引っ越し代、新しいアパートの家賃の6倍必要らしい。
後は、2ヶ月仕事が見付からなかった場合の生活費。幸い失業保険があります。
残りの足りないものは、車を売りました。

年が開けてから、東京に住んでいる兄貴に手伝ってもらい、1日でアパートを探しました。
家賃3万6千円。風呂無し、6畳1間。

私は、1日も早く上京して落ち着きたかったのです。

ここでまたもや、父からの思わぬストップ。
父は、専属の占い師がいたのです。
方角、時期を凄く気にします。
私が今、引っ越しするのは良くないと云うのです。

私は、またもや振り回されてしまいました。
2月22日以降なら良いと云うのです。

私は、父に逆らえませんでした。思い付きもしなかったと云うのが、正解でした。

父は、絶対だったのです。後で一生分の反抗をして
縁を切られましたが、それは、別のお話です。

私は、少しでもお金が必要でした。時間が勿体ない。幸い、妹が大阪に住んでいました。
ちょうど仕事を辞めていました。

田舎にいても仕事が無かったので、妹の所に行き
二人で短期バイトをしました。
交通量調査だったのです。

ここでも、私は、寄り道をしました。中々面白かったのです。休日には、妹の彼がドライブに連れていってくれました。

こうして私は、2月22日に上京しました。
続きは、次回をお楽しみ下さい。