「あんたも、そちら側か。」パート2

私は、離婚をし、介護の仕事を始めました。グループホームと云う施設です。

これは、認知症対応型の施設で、9人の利用者様が住んでいました。

職員は、365日、24時間交代しながらお世話をすると云う仕事です。
その中にYさんがいました。Yさんの認知症は、他の利用者様と違って、鬱もありました。

ほぼ、自室にこもって眠っていました。口数少なく
夜も、良く眠っていました。
入浴の拒否は、ありましたが、少しだけで、余り手が掛からない人。

そんな印象でした。唯一、夕方になると落ち着かなくなり、子供を探していました。

一番親しくしていたMさんが、唯一の話し相手でした。そのMさんが骨折し、入院しました。
その辺りから、Yさんの認知症が急激に進みました。

まず、自室で放尿する様になりました。ポータブルトイレを部屋に2個設置しました。
入浴拒否が酷くなり、湯船に入れなくなりました。

かろうじて、職員が、シャワー浴実施。トイレ介助も必要になりました。
夜中も、歩き回り始めました。段々手が掛かる様になりました。

ある日、一日中徘徊しました。夜中も、歩いてました。明くる日、ぐったりしていました。

元々、外反母趾があり、転倒のリスクは、ありました。少し、様子がおかしいので、病院に連れて行きました。

両足の大腿部骨折していました。転倒は、していないけど、歩き回りの時、圧迫骨折した様です。

暫く入院になり、職員は、ホッとしていました。
退院後は、車椅子になると皆で話し合っていました。

退院して来ました。その後、こんなに大変になるとは、誰も想像していませんでした。

入院と云う環境の変化が、こんなにも変わってしまうのかと思う程、Yさんは変わってしまいました。

本日は、この辺で終わります。次回をお楽しみ下さい。