金縛りについて、パート2

私は、身体が弱かったので、周りの人と同じ様な事が、中々出来ませんでした。体育は、いつも見学。喘息の持病があったので、何か無理すると息切れがする。学校は、休みがちでした。学校生活は、苦痛でした。初めは、普通に高校進学を考えていましたが、中学校卒業が近づいてくると、義務教育からの開放感を感じました。高校に行かなくても、何か手に職をつけて学歴の要らない仕事をすれば良い。

 

そう考えていました。両親は、私の決めた事に、理解してくれました。私は、中学卒業後、実家を離れ、祖母の家に下宿しました。そこから、編み物教室に通っていました。

喘息が起こらなくなり、3ヶ月もすると、高校に行きたくなりました。私は、一年遅れて進学する事にしました。ただ、田舎が嫌でした。狭い地域の息苦しさをいつも感じていました。

色々考えて、姉が美術短大に行くのに一緒に付いて行きました。神奈川県で浪人する事にしたのです。

 

私が、これまで経験した事の無い金縛りに遭ったのは、その神奈川県の団地でした。

3DKの殆ど家族用の団地でした。マンモス団地で40棟位ありました。父が準備してくれました。

私は、四畳半の畳敷きのその部屋が気に入っていました。昼間は、その部屋で机に向かって勉強していました。

2〜3ヶ月した頃でした。私は、夢の中にいました。

完全に夢の中でした。突然何かが私の身体の上に乗っていました。私は、その衝撃で完全に目が覚めました。私の知っている金縛りでは無い。

目が覚めたら、完全に終わっている金縛りでは無い。

私は、怖くて眼を開けられませんでした。何かが身体に乗っている。私は、完全に覚醒している。時間が長く感じました。でも、実際は2〜3分かも知れません。眼も開けられ無い、声も出ない、動けない。

その時、私の首を手で触る感触がしました。

背筋がゾッとしました。その後、急に軽くなりました。「居なくなった。」そう。本当に居なくなったのです。

それでも、私は怖くて、電気を点ける気になれず

眼も瞑ったままでした。眠れないどうしよう。

そう思いながら、いつの間にか眠ってしまいました。明け方です。夢を見ていました。私の部屋の壁から、手が出て来て私の足を引っ張るのです。

私は、壁の中に引っ張られて行く。抵抗している所で目が覚めました。覚醒したら、何も起こらない。

これは、完全に夢でした。

本日は、ここまで。次回をお楽しみ下さい♪