不思議な夢、パート3

その夢は、一枚の海の絵から始まりました。
水平線が描かれた波の向こうに絵の具で黒い点が描かれていたのです。

一枚の絵は、現実の海になり、水平線の向こうは黒い点がありました。
男は、ため息を付きながら黒い点を見ていました。

男は、私自身になりました。私は、40代半ばの漁師でした。若い頃からずっとあの黒い点が気になっていました。

村でも、あの黒い点に取りつかれ舟で調べに行った若者もいました。これまで、生きて帰って来た人は誰もいなかったのです。

私も、あの黒い点に取りつかれていた独りでした。
でも、私には年老いた母親がいました。

妹は、嫁ぎ私しか、母親の面倒を見る人はいなかったのです。私は、自分の気持ちを誰にも言わず、無口な性格でした。

特に自分の生活に不満は無かったのです。漁師の仕事も、好きでした。独身でしたが、それも、特に気にしていなかったのです。

ただ、あの黒い点が、どうなっているのか知りたい
それだけが、私の唯一の欲望でした。

漁が終わったある日の事です。

母が「お前は、もう充分私の面倒を見てくれた。お前が、あの黒い点の謎を解きたがっているのを私は、知っている。 人生は、あっという間に終わってしまう。私の事は、いいから後悔しないように
やりたい事をしなさい。」と言うのです。

私は、村の長老に相談をしました。小さい村でした。
村中が、親戚の様なものでした。親族会議が始まりました。母が皆を説得してくれました。

残していく母の面倒は、村中で見る約束をしてくれました。

それどころかお金まで集めてくれたのです。

私は、周りに感謝して、そのお金で、大きな舟を買う手筈をしていました。

ところが、街の商人に騙されてしまいました。
私は、お金だけ取られてしまい、舟を調達出来なかったのです。

私は、騙された事を誰にも言えず、独りでいかだに乗って海に出たのです。

そこで、目が覚めました。あの黒い点は、何を意味しているのだろう?

この当時、ヨシさんと森羅万象の話をよくしていたので、黒い点は、真理を表していたのだろうか?

不思議な夢は、まだあります。
次回をお楽しみに。
本日も、有り難うございました😄