中岡先生のその後パート1

私は、大人になってから、母に尋ねた事がありました。
中岡先生が、来なくなった理由が知りたかったのです。

母は、思い出だしたように、「ある夜に、酔っぱらって電話してきたの。今から会いたいと。」
母は、道徳心の強い女性でした。
これまでの楽しい思い出は、現実に引き戻され、
これ以上は、駄目と思ったようです。

「こんな夜中に電話してこないで、ちゃんとした人と、結婚しなさい。」そう叱ったそうです。

それから、母は文箱を取り出して私に、一通の手紙を見せてくれました。
それは、母への想いを綴ったラブレターでした。
中岡先生が書いた、毛筆で綴った情熱的な物でした。

「中岡先生の形見になってしまったわ。」
母は、寂しそうに笑いました。


私は、中学生になり、色々な機会があり、
母と妹の3人で中岡先生の実家に
墓参りに行く事になりました。

この続きは、又明日。
本日は、有り難うございました。