時計と時間

私は、学校を休む日が多かったので、学校の授業には、全くついていけず、授業内容も、理解出来ませんでした。

先生の言っている事が解らず、授業中は退屈でした。
母は、全く勉強にうるさくなかったから、私も気にしないでいました。

多分小学校2年生だと思います。私が時計を読めない事に、母が気付きました。
◯◯時、◯◯半は、解るけどその間の分の読み方が解らなかったのです。

流石にこれは、大変と思ったようです。本人の私は、これまで特に不自由を感じなかったのです。

母は、兄と姉と3人で私に時間の読み方を教えました。私は、兄の説明が一番解りました。

こうして無事時計が、読めるようになりました。
そうすると、疑問が次から次へと湧いてきました。

昨日、今日、明日の繋ぎ目が分からない。日常の変化を感じられない。
でも、時間は、過ぎていく。
晦日の次の日は、お正月。それは、解る。でも、時間が過ぎる実感が分からない。

誕生日がくれば、年は、ひとつ増える。でも、誕生日と、明くる日の違いは、何?

私は、こだわりが強い性格でした。母に尋ねても、
疑問を持つ事、事態理解されませんでした。

そうだ!時計だ。 時計の針が動くのを見たら何か感じるかもしれない。
秒針は、ない時計でした。

私は、時計とにらめっこしました。でも、気が付くと時計の針は、進んでました。
私は、動く瞬間が見たかったのです。

でも、人間の集中力は、1分も、持ちません。
次から次へと雑念が湧いてきます。
私は、1分間がどれだけ長いか理解しました。
そして、時間は、長く感じたり、短く感じたりするものと解りました。
その内、そんな疑問も忘れていきました。

さて、明日は午前0時のシンデレラのお話しを
します。
本日も、有り難うございました。