ある日みた夢。パート2

ヨシさんが亡くなってから、1ヶ月経ったある日です。不思議な夢を見ました。

ヨシさんが出て来たのです。本人も、私も亡くなっていると理解していました。
ヨシさんは、私の手を握り「寂しい想いをさせてごめん。良く頑張ったね。」

そう言うと、忙しそうに仕事をしています。初めは、何をしているのか良く解らなかったのです。

色々な人に会い、いつの間にか私の前からいなくなり、又戻ってきては、私の手を握ってくれるのです。

回りは、みんなアーティスト。音楽をしたり、絵を描いたり、お芝居をしているのです。
ヨシさんは、アーティストのプロデュースをしていたのです。

色々なアーティストのコラボをしていたのです。

そういえば、経済的に何の縛りも無ければ、映画を作りたいと昔言ってました。

忙しそうにして、いなくなり、戻ってくると申し訳なさそうに私を構ってくれるのです。

私は、ヨシさんが亡くなってからの話をしました。
ヨシさんは、頷いて聞いてくれています。

それから、時間切れの様に居なくなりました。
私は、バーのようなカウンターに座ってぼんやりしていました。

隣で声がします。「ベタベタしていて、恥ずかしくて声がかけられなかったよ。仲良くしていて良かったよ。」
見ると父でした。照れ臭そうに笑っています。
私は、懐かしさで涙が出そうでした。

父は、お酒は、一滴も飲めません。「これが食べたかったんだ。」そう言って注文したのは、瓶詰めのウニクラゲでした。

私は、そこで目が覚めました。涙が止まりません。
ずるいよ。ふたりが時間差で出てくるなんて。

ヨシさんと手を繋いだ感触が残っていました。

そうか、楽しく過ごしているんだ。身体もすっかり若返って、良かったね。

その日、私は、父が好きだったウニクラゲを買ってきて供えました。

この続きは次回にします。
本日も、有り難うございました