正義について、パート4

さて、続きです。
少しずつ生徒の髪が短くなっていきます。私達進学クラスは最後のH組でした。私達のクラスは、3人だけ髪の毛を長くしひとつに括っていました。

3人は、特に仲が良かった訳でもなく、切るのは嫌と云う話を珠にする程度でした。
そして、順番に説得されて髪を切ってきたのです。

何故か、私が最後の独りになりました。最初の面談で、父兄同伴の話し合いをするか打診されました。

私の父は、仕事で一年の半分は、ブラジルにいました。母は、学校に意見する人ではありません。

私は、初めから、親との同伴は考えていませんでした。そういう状況に在ることも、髪を伸ばしている理由も、話していませんでした。

「これは、私の問題です。親は関係ありません。」
そう答えました。

私は、真面目な生徒でした。これまで何の問題も
起こしていません。
なので、甘く考えていました。

次回の話し合いの日時が決まりました。場所は、指導部の部屋がありました。

今なら周りを巻き込んで、生徒会顧問の先生などに相談したと思います。
私は、子供でした。
自己主張の仕方が解りませんでした。

当日です。先生は、私の尊敬する生物の先生でした。
厳しくて、不良も黙る迫力がありました。私は、密かに憧れていました。

続きは、次回にします。
お楽しみ下さい。