正義について、パート5

いよいよ、指導部の先生との話し合いになりました。
私は、緊張していました。先生は、憧れていた
生物の先生です。

いきなり先生は、生徒手帳を出しました。学生が、規則を守る重要性を説きました。
それは、まるで国会答弁の様でした。

私は、あれこれ考えていました。どう答えるか、あれこれシミュレーションしていました。

私は、心底ガッカリしました。あぁ、この人には、
何を言っても理解出来ない。私が、考えていた
正義何てこんなモノなのか。

もし、私の戦意を無くす為にこういう戦術を使ったのなら、先生は、正しい。
私は、馬鹿馬鹿しくなってどうでも良くなったのです。
5分もしない内に、私は、「解りました。でも、今は期末試験前です。試験が、終わってからで良いですか?」と伝えました。

先生は、拍子抜けしたようでした。そして2年遅れて入学した事を知らなかったと言いました。

私は、願掛けは、していましたがそこまで髪の毛に執着があった訳ではありませんでした。
成人式にも、興味無く欠席しました。

私が、本当に敗北感を味わったのは、その後でした。

私が髪の毛を切ってから、集会の時です。
指導部の先生は、勝ち誇った様に、「今後、いかなる例外も、認めない。髪の毛の長さは肩に触れない事。」

この時、後輩の為にもっと頑張れば、良かった。もっと周りを巻き込んでやれる事があったのではないか?私は、卒業するから良いけど。
と悔しい思いをしました。

退職した校長先生の存在の大きさを感じました。
指導部の先生、生徒会の先生。対立していたどちらの先生にも、偏らず、好きなように議論させていた。
私は、自分の正義に疑問を持つ様になりました。
自分と違う考えを持つ人を否定しない。

自分と違う考え方を持つ人を、許さないと思うのは、その正義には、無理がある。

我慢して私は、頑張っている。それなのに、あの人は、出来ない。私の方が正しいのに。

校長先生が、変わってから、学校には、意味の無い規則が増えました。学校の雰囲気は、魅力の無いモノに変わりました。

正義シリーズは、これで、完結しました。
有り難うごさいました。😃