隣人トラブル パート1
ここ数年引っ越し続きである。正確には、夫が亡くなってからの数年。
再婚と離婚と云う状況の変化もあったから、仕方がないけど、2年前に今のアパートに落ち着いたのです。
2階建ての4世帯入る小さなアパート。
内装の木目調が、気に入ったのと、外に小さなロッカーの様な物置がある。
収納があるし、1Kでキッチンと部屋の間に、引き戸がある。
一目で、気に入ったのです。
少し不思議に思ったのは、隣の人の雨戸がいつも閉まっていた事です。
隣だけタオルを持って挨拶しました。
若いアンちゃんで、特に問題は、無さそうでした。
ただ、雨戸は、開けられる事なく、いつも閉まっていました。
時々、上の階の人の足音がうるさく思いましたが、私は、夜勤もしていたから、
さほど気にしないで過ごしていました。
1ヶ月程しました。私は、風邪をひきながらも、仕事をしてかなり無理をしていました。
喘息が起こらなかった事に安堵し、2回目風邪をひいた時、喘息発作が起こり、救急車で運ばれてしまいました。
即、入院でした。肺炎も併発し、10日程別荘(笑)暮らしでした。
退院の日、妹が遠方から駆けつけてくれました。
妹は、一晩泊まり明くる朝、帰ったのです。
その直後です。チャイムが鳴りました。「どちら様ですか?」
暫く、沈黙してから「上の階の者です。」
ドアを開けたら、顔色の悪い50代~60代の女性が立っていました。
「あのぅ、音がうるさいのですが。
こういう古いアパートは、音が良く響きます。
引き戸の音がうるさいのです。100円ショップで売っている引き戸の所に貼るのがあるでしょう。
それ貼ってください。」
私は、前日まで入院していたのです。
しっくりしないけど、何やら暗そうで、面倒くさそうな人です。
私は、言い訳せず、「すみません、気を付けます。」とだけ答え、100円ショップで両面テープ付きのモノを購入し、引き戸の所に貼りました。
上の階は、お構い無しにうるさいのです。人に注意しといてずいぶんだなぁ。
そう思いながら、係わりたくないので、なるべく音をさせない様に気を付けていたのです。
とはいえ、私は、仕事をしていました。そんなに気にせず、数ヶ月経ちました。
ある日の事です。隣の人が、引っ越しでもするのかと思う位バタバタ音を立てているのです。
本を運び、箱に詰めている気配がします。
音がうるさい事より、上の階の人が気になりました。特に反応なく、一週間が過ぎた頃です。
チャイムが鳴りました。上の階の人です。
うるさいと云うクレームでした。
さすがに今回は、私もうるさいと思った。私では無いと説明しました。ところが「あなたが来る前は、そんな事無かった。あなたしかいない」
と言い切るのです。
私は、「あなたの方がかなりうるさいですよ。」
と伝えたら、
「私は、足が悪いから仕方がないでしょう?
生活音だから。」
ここで押し問答しても仕方がないので、私は、気を付けます。としか言えませんでした。
この時は、ちょっと面倒な人位の認識でした。
続きは、次回にします。
お楽しみ下さい。