隣人トラブル パート8
玄関前で罵声を浴びせていた男性は、警察に電話をしているのを聞いて、「警察に電話しやがって、、」その後、急に口調を変えて「夜中に、ドアを叩くのを止めてくれませんか。眠れないので。」そう云うのです。
完全に被害妄想が入っています。時間が長く感じましたが、実際は10分位してから、警察官が来ました。3人。
そして、やはり呼ばれた以上何もしないわけに行かないと云うのです。
ここまで来たら仕方がないと私も考えました。
私の了解を得た警察官3人は、ドタドタ2階に向かいました。
会話の内容は、聞き取れませんが、母親と思われる上の階の女性の声が少ししました。
話し合いが終わって、再び警察官が、来ました。
注意をしたから大丈夫ですとの事。
私は、仕事に出掛けました。
私が腹立たしく思ったのは、彼ではなく、母親の方でした。
知的障害を抱えた息子を育てるのは、さぞかし大変だと想像がつきます。
息子のやっている事を知らない筈がないのです。
ずっと部屋にいるのですから。止める事が出来るのは、彼女だけです。
止めるどころか、けしかけているとしか思えません。
それから、ぴったり暴言を吐く事は無くなりました。音も少しだけ静かになりました。
隣に引っ越して来た女性は、引っ越してしまいました。
一週間程してから、息子は居なくなりました。
あれほど酷かった騒音も、ウソの様に静かになりました。
更に時間が過ぎてから、警察署より電話がありました。
私の推理通り、知的障害のある息子でした。
コロナの影響で一時的に施設から出て、預かった様です。
人に危害を与える事は無いと説明したそうです。
鍵穴に瞬間接着剤を使うのは?
危害とは云わないのだろうか?
何はともあれ、あのうるさい音は何だったのかと
思う程静かになりました。
二階の振動で蛍光灯の電気が点いたり消えたりしましたから。
今後、又騒音が酷くなったら相談して下さいと、担当の男性が言ってくれました。
私は、今回泣き寝入りしなくて本当に良かったと思いました。
今、このアパートは、上の階の人と二人です。
このまま、平和が続きます様にと思います。
これで、私の隣人トラブルはおしまいです。
長々とお付き合い有り難うございました。