私がカウンセラーになろうと思った理由 パート3

さとみは、普段通りになりました。私に関心払う事なく、本来の友人とおしゃべりを楽しんでいました。

私は、私でホラ吹きの友達と遊んでいました。K子のウソは、人を傷つけるモノではなく、他愛の無いホラに近いモノでした。

ある日、私は、休憩時間にノートに落書きをしていました。漫画を描いていたのです。
たまたま、さとみがそれを見て私に話しかけてきたのです。

「◯◯ちゃん(私の事です。)漫画描くんだ。凄いちょっと見せて」
私は、恥ずかしながらも、ノートを見せました。
「あのさ、実は私も漫画描いているの。今度の日曜日家に来ない?一緒に描かない?」

突然でした。私は、強引な彼女を断れず曖昧に頷きました。
さとみの家に行った事はなく、途中の文房具店で待ち合わせしました。

てっきり、又何人か集まっているのかと思っていました。私、独りが招待されている。
正直ビックリしたのです。

私達は、お互いノートに鉛筆で描いた漫画を見せ合いしました。しかも、ストーリー漫画を描いていたのです。

さとみの漫画は、とても上手でした。私は、自分のを見せるのがとても恥ずかしかったのです。

私は、毎週日曜日になるとさとみの家に行きました。私達は、好きなストーリーを描いて、
お互いの漫画の続きを楽しみながら、見せ合いました。

お互い、夢中になり、会話少なくモクモクと描いていました。
私は、決まった時間に行き、お昼11:00には自分の家に帰りました。
お昼を食べてから、昼から決まった時間に行き、決まった時間にお開きにしていました。

まるで、サラリーマンの様に毎週日曜日、約2年位そんな生活をしていたのです。

あの頃、さとみには、妹が居ました。10歳近く年が離れていました。両親は、真珠養殖の自営業でした。
日曜日も工場に行き、お祖母さんと妹が家にいたのです。

小さい妹と祖母を残して、遊びに行けなかったのです。

時々、両親が居るときは、羽を伸ばして外で遊びました。

私は、さとみと付き合う様になってから、学校生活が変わってきたのです。

ホラ吹きのK子と遊ぶ時間が少なくなりました。
K子が、クラスの男子にからかわれて、思い切り
キレた事がありました。
椅子を振り回して大立回りをやったのです。

それから、K子をからかう人は居なくなりました。
でも、私自身も疎遠になっていったのです。

私の学校生活は、さとみが中心になっていったのです。 続きは、次回にします。
お楽しみ下さい。