ヨシさんと二人で帰った日。

その日のサークルは、いつもと違っていました。皆テンションが高く、私もショートストーリーと詩を掲載しました。

ショートストーリーは、漫画みたいと言われ(元々漫画にしたいストーリーだったから良いのだけど) 詩は、演歌の歌詞のようで恥ずかしくて評価の対象にならないと。

そして、ヨシさんの作品も、辛口の評価でした。「あなたのような人が○○新聞の天声人語の様なものを書くとは、、、」
たしか、そういう言い方でした。
私は、意味が解らなかったのですが、
詩人のYさんは、よくヨシさんに突っかかっていました。

普段でも、他の人は静かだったから、二人のやり取りは、名物でした。

ところが、その日のヨシさんは、とても物静かでした。とても冷静で、反論する事なく聞いていました。

時間が来て、いつものレストランに行きました。
行く途中、いつもの様に私の隣に来て雑談していました。途中から、Oさんが加わりました。

Oさんは、ヨシさんに気があるのかなと感じました。やたら、恋愛感を聞くのです。

探りを入れている様子でした。
ヨシさんが、自分は経済力がないから難しいと話しました。

私とOさんは、そんなの関係ないと一致しました。
Oさんは、レストランに入る前に、用事があるからと先に帰りました。

レストランでも、まだテンションが高くて、私とヨシさんは、会話に入らないで二人で雑談をしていました。

食事も終わり暫くしてから、ヨシさんは、急に立ち上がりました。「明日早いから先に帰ります。皆さんは、そのままどうぞ。」そう言って私に「帰ろう」と言うのです。

私は、まあ、いいかと思って、ヨシさんと二人で帰ったのです。
私は、自分の話をしました。両親の宗教戦争(この時は、まだ離婚していませんでした。)
自分の身体が弱かった話等。

この頃は、自分の身体が弱い話を人に出来ませんでした。コンプレックスを感じていたのです。

ヨシさんは、とても聞き上手でした。私は、とても楽でした。そして、Yさんと議論するのは、サービス精神でもあると言うのです。
わざと盛り上げる為に。なるほど、だから冷静なんだ。

私達は、電車の中で音楽の話をしました。彼は、「ロックが好きで、レコードを沢山持っているから、今度聞きにおいでよ。」
と言うのです。その後でお互いの電話番号を交換しました。

私は、曖昧な返事をして別れました。
多分この頃には、かなりヨシさんに惹かれていたと思います。
続きは、次回です。
本日も、有り難うございました😄