拝啓、ヨシさん。

今日は、貴方の誕生日ですね。生きていたら68歳ですね。貴方が亡くなってから7年経ちました。

私は、色々な事がありました。再婚と離婚を経験しました。全てを失い、今、介護の仕事をしています。

あの頃の私は、世界は仕事と貴方が全てでした。
携帯も必要としない来る日も来る日もひたすら着物の仕立てをしていました。

髪の毛も染めず、髪は伸ばし放題ひとつに縛り
ジャージであぐらをかきながら、自宅で仕事をしていましたね。毎日ラジオを聴きながら、貴方に、面白いニュースがないか聴いていました。

将来の不安はあったけど、この生活に不満は無かったですよ。貴方の話しは、時には禅問答のように考えさせられたり、退屈しませんでしたよ。

医学、哲学、宗教学、政治、宇宙の話し、ロック
プロレスの話等、話題は尽きなかったね。

私の頭では、ついていけなかったけど、ほんの時たま「さすが、俺の妻だ。解っているね。」その言葉が欲しくて無い知恵を絞ってました。(笑)

今でも、不思議な気がします。本当に居なくなったのが、夢の中の出来事のようです。

夢に出てくる貴方は、私と一緒に暮らしています。
私は、何か重要な出来事を忘れているけど思い出したくない。
急に思い出し「そういえば、ヨシが亡くなった夢を見たよ。」笑いながらそう言うのです。

そして、もう亡くなっている事実を思い出すのです。貴方は、そこで居なくなるのです。

いつも、夢のパターンは似たり寄ったり。だから私は、思い出さないようにしているのに、、、

でも、私は、今でも「さすが、俺の妻」と言われる生き方をするね。それが、貴方への供養だから。
貴方がよく言っていた"化学変化を起こす触媒の様な生き方をして欲しい" を忘れていないから
心配しないで下さい。

そして、20年間有り難う😃