憧れの専業主婦 パート3

私は、産まれて初めて彼氏が出来ました。
彼は1学年下。私は、既に2年遅れて高校に入学したので、3歳年下でした。

お互い子供でした。
彼は、目立つ存在でした。
私達は、周りに隠れて付き合っていました。
毎日顔を合わせましたが、二人きりになるのは、数えるしかなく、休日は、同じサークルに入っていました。
顔は合わせても、やはり、二人きりになれませんでした。

もっぱら電話で、長々とおしゃべりしていました。数回手を繋ぐその程度でした。

こんな状態で長く続く訳もなく、私が高校卒業したら、全く会わなくなりました。
彼は、年下の彼女が出来ました。

私は、振られてしまいました。
私は、高校を卒業し、実家から和裁の専門学校に通っていました。

父が、帰省中のある日です。私が、学校から帰ってきたら、空気がおかしいのです。
父の口から、初めて離婚の二文字が出たのです。
私は、失恋の痛手もあり、私が理想像と思っていた両親の関係も、実はかなり前から壊れていた現実に直面したのです。

私が、一番ショックだったのは、母は、経済的に頼らざるえない状態だった。専業主婦は、聞こえは良いけど、夫婦の間にはいつも力関係が存在していた。
母には、選択肢が無かった。
それから、6年間は、母が離婚しないと頑張ったので、実際離婚したのは、その6年後でした。

私は、専門学校が遠いと云う理由で、実家から離れて専門学校の近くにアパートを借りました。この時は、母の側から離れたかったのです。
私は、漠然と自立しなければと考えていました。
その後、色々あって実家に戻り、専門学校は
2年で卒業しました。

まだ、専門学校に行っていた時に、ある男性と
お付き合いする事になりました。
続きは、次回にします。
お楽しみ下さい。