私がカウンセラーになろうと思った理由パート 5
私は、中学生になりました。2クラスしかありませんが、さとみと同じクラスになりました。
私は、日曜日を楽しみにしていました。ある日です。さとみが、いつになくソワソワして落ち着かない様子です。
いきなり「これ、読んで。」と一通の手紙を渡すのです。
私は、こっそりトイレで読みました。その中身は、日曜日は、自分の時間を過ごしたい。
学校では、これまで通り仲良くしましょう。
そういう内容でした。
よく考えてみれば、妹は、もうお守りの必要も無い。さとみは、家で留守番する必要も無いのです。
私は、「解った」とだけ答えました。始めの頃、さとみは気まずそうでした。
でも、すっかりいつも通り学校で遊んでいました。
二人きりになった時「私、◯◯(私の事)に、色々自分の事話しすぎて怖くなったんだよね。ごめんね。」と言うのです。
私は、何の事か解らないふりをしました。全く気にしていないアピールでした。
その後、さとみは、私に声をかけたのは、K先生に頼まれたからと話してくれました。
K先生は、小学校5、6年と連続担任になった先生でした。女生徒に人気があり、ハンサムでした。
実は、私も密かに憧れていました。さとみも憧れていました。
私の母が、学校で友達が少ない事を心配して相談したそうです。
K先生は、さとみの事を気に入っていました。
友達になってやってと頼まれたのが真相でした。
どうりで急接近してきた訳だ。正直、それはわざわざ私に伝える必要あるの?
そう思いました。でも、さとみにそう言うブラックな部分があるのを知っていました。
私とさとみは、その後も付かず離れずの友情は
続いていました。
今は、実家が無いので、会う事も無く、年賀状を出していたのですが、返事が来なくなったので、私も出さなくなりました。
私が、カウンセラーをやろうと考えた原点は、さとみとの付き合いで生じたモノでした。
何故か、今はもうカウンセラーしたいと思わなくなりました。
ヨシさん(亡夫)が言っていた化学変化を起こす触媒の様な生き方をして欲しい。
これは、カウンセラーで無くても出来るのではないかと考えている今日この頃です。